入院のご案内

 

無痛分娩のご案内

当院では、アメリカでは主流(病院での出産の約60%)の無痛分娩を行っています。無痛分娩によるご出産をご希望の方は当院医師にご相談ください。

分娩中の陣痛を少しでも取り除く方法として、「和痛分娩」「無痛分娩」があります。

「和痛分娩」とは、痛みはありますが、少しでも和らげようとする方法で、 最も普及してるのが「ラマーズ法」です。これについては、両親学級等でお教えしておりますが、分娩中の痛みについては 個人差があります。

一方「無痛分娩」は、一般的に何らかの麻酔法で痛みを除去しますが、 当院では主として「硬膜外麻酔」による無痛分娩を実施しております。

前回のお産がとても苦しかった。
怖がりで、陣痛の痛みに耐えられそうも無い
等の方は、「無痛分娩」をご検討されてはいかがでしょうか。

無痛分娩とは

人のお産にはなぜ痛みがあるのでしょうか?
 それは人が四足歩行から直立二足歩行となり、子宮が倒立して子宮口が最下部に位置し、重力や腹圧で容易に早産しないように子宮の出口が固く厚く開き難くなったからです。 そして、大脳の発達によって赤ちゃんの頭が産道に比べて大きく通り難くなった為と考えられます。
痛みを取る有効な方法は無かったのですか?
 人類が有効な助痛手段の麻酔薬を合成できたのはつい近年のことです。従って抜歯は勿論のこと手術でさえ我慢が必要でした。 お産の痛みに対しては、民族の文化や風習あるいは宗教が大きく影響し、長きに渡って、女性にただ耐えることが強要されてきました。 しかし、1853年John Show(英)によるビクトリア女王の無痛分娩を転機として、産痛除去のキリスト教的宗教論争が解決され、 現在欧米では、硬膜外麻酔による無痛分娩が一般的になりました。
 一方わが国では、少しずつ増えていますが、痛みを我慢することは母になる試練との考え方が根強く、残念ながら主流の分娩法とはなっていません。
無痛除去のメリットは?
 痛みは重要な生体防衛機能の一つですが、長く続く陣痛の痛みは決して有利なものではありません。 却って痛みのパニックから過呼吸になり、血圧が上昇したりして、スムーズな分娩進行が妨げられることもあります。 そして痛みによる過度のストレスは血中のカテコラミンを増加させ、子宮胎盤循環が影響を受け酸素供給が低下し、 胎児の酸素化が阻害さえることもあります。無痛分娩は妊婦様の精神的肉体的痛みのストレスを和らげリスクを軽減し、 リラックスした分娩を可能とします。また痛みのないお産は、疲労が少なく、子育てへ向けて体力を温存できるのもメリットです。 そしてストレスの無いお産は、母乳の出が良くなることさえ報告されています。
無痛分娩の方法
 ラマーズ法に代表される心理学的な薬物を使わない方法(和痛分娩)と、何らかの薬物を使用する方法に大別されますが、 確実に無痛を得るのは後者の方法です。中でも硬膜外麻酔を用いる方法が世界のスタンダードとなっています。
硬膜外麻酔とは?
 細くて柔らかいビニール製のカテーテルを腰椎の硬膜外腔に挿入し、そのカテーテルから局所麻酔薬を投与します。 麻酔の効果は区域的な局所で、意識が無くなることはありません。また、手術の時と違い陣痛の痛みを取るだけですから、 局所麻酔薬は低濃度のものを少量ずつ痛みに応じて用います。従って、陣痛によってお腹が硬くなるのもわかります。
 また麻酔の効果が下肢にも軽くでますが、いきみの動作は可能ですから出産の達成感も自然分娩同様に有ります。
 妊婦様は自分自身はもちろんのこと、赤ちゃんへの影響を心配されるでしょうが、経験のある医師が充分注意して行えば、 危険性はほとんどありません。詳しくは、主治医とご相談ください。
writer  副院長 島田 洋一

当院の無痛分娩

当院での実績
 当院では、「無痛分娩」(硬膜外麻酔法)による分娩が、分娩数の30%~40%になっています。
 2010年度に厚生労働省研究班がまとめた調査では、全国1176施設で、無痛分娩の割合は2.6%です。
無痛分娩は計画分娩です
 「無痛分娩」は計画分娩です。胎児や子宮の状態により正期産に入った妊娠37週から40週(予定日前後まで)に、陣痛が始まる前に入院していだだきます。
島田副院長
島田副院長
産科麻酔と無痛分娩の第一人者で、前日本医科大学麻酔科教授、産婦人科専門医の島田洋一が副院長に就任しました。
島田副院長は麻酔科専門医を養成する麻酔科指導医で日本ペインクリニック学会専門医でもあり、当院の産婦人科医に最新技術を教授・指導しており、より安心・安全な 「無痛分娩」の実施に向け努力しております。
早めにご相談ください
無痛分娩のお申し込みは、人数制限があるためお早めに担当医にお申し出下さい。
貴方に最適な方法をプランニングいたします。

無痛分娩に関するQ&Aをご覧いただけます。日本産科麻酔学会ホームページ


当院での無痛分娩の流れ、様子
母と子スタッフブログでご覧いただけます。