無痛分娩についてMedical courses

無痛分娩

分娩中の陣痛の痛みを少しでも取り除く方法として、「和痛分娩」と「無痛分娩」があります。
「和痛分娩」とは、呼吸法や痛み止めの注射を用いて痛みを少しでも和らげようとする方法です。一方「無痛分娩」は、一般的に何らかの麻酔法で痛みを除去しますが、 当院では主として「硬膜外麻酔」による無痛分娩を実施しております。

無痛分娩とは

人のお産にはなぜ痛みがあるのでしょうか?
 それは人が四足歩行から直立二足歩行となり、子宮が倒立して子宮口が最下部に位置し、重力や腹圧で容易に早産しないように子宮の出口が固く厚く開き難くなったからです。 そして、大脳の発達によって赤ちゃんの頭が産道に比べて大きく通り難くなった為と考えられます。
痛みを取る有効な方法は無かったのですか?
 人類が有効な助痛手段の麻酔薬を合成できたのはつい近年のことです。従って抜歯は勿論のこと手術でさえ我慢が必要でした。 お産の痛みに対しては、民族の文化や風習あるいは宗教が大きく影響し、長きに渡って、女性にただ耐えることが強要されてきました。 しかし、1853年John Show(英)によるビクトリア女王の無痛分娩を転機として、産痛除去のキリスト教的宗教論争が解決され、 現在欧米では、硬膜外麻酔による無痛分娩が一般的になりました。
一方わが国では、少しずつ増えていますが、痛みを我慢することは母になる試練との考え方が根強く、残念ながら主流の分娩法とはなっていません。
無痛除去のメリットは?
 痛みは重要な生体防衛機能の一つですが、長く続く陣痛の痛みは決して有利なものではありません。 却って痛みのパニックから過呼吸になり、血圧が上昇したりして、スムーズな分娩進行が妨げられることもあります。 そして痛みによる過度のストレスは血中のカテコラミンを増加させ、子宮胎盤循環が影響を受け酸素供給が低下し、 胎児の酸素化が阻害さえることもあります。無痛分娩は妊婦様の精神的肉体的痛みのストレスを和らげリスクを軽減し、 リラックスした分娩を可能とします。また痛みのないお産は、疲労が少なく、子育てへ向けて体力を温存できるのもメリットです。 そしてストレスの無いお産は、母乳の出が良くなることさえ報告されています。
硬膜外麻酔とは?
 細くて柔らかいビニール製のカテーテルを腰椎の硬膜外腔に挿入し、そのカテーテルから局所麻酔薬を投与します。 麻酔の効果は区域的な局所で、意識が無くなることはありません。また、手術の時と違い陣痛の痛みを取るだけですから、 局所麻酔薬は低濃度のものを少量ずつ痛みに応じて用います。従って、陣痛によってお腹が硬くなるのもわかります。
また麻酔の効果が下肢にも軽くでますが、いきみの動作は可能ですから出産の達成感も自然分娩同様に有ります。
妊婦様は自分自身はもちろんのこと、赤ちゃんへの影響を心配されるでしょうが、経験のある医師が充分注意して行えば、 危険性はほとんどありません。詳しくは、主治医とご相談ください。

writer  副院長 島田 洋一

当院の無痛分娩

当院での実績
 当院では、「無痛分娩」(硬膜外麻酔法)による分娩が、分娩数の30%~40%になっています。
 2010年度に厚生労働省研究班がまとめた調査では、全国1176施設で、無痛分娩の割合は2.6%です。
無痛分娩は計画分娩です
 「無痛分娩」は計画分娩です。胎児や子宮の状態により正期産に入った妊娠37週から40週(予定日前後まで)に、陣痛が始まる前に入院していだだきます。
島田副院長
島田副院長 島田副院長

産科麻酔と無痛分娩の第一人者で、前日本医科大学麻酔科教授、産婦人科専門医の島田洋一が副院長に就任しました。
島田副院長は麻酔科専門医を養成する麻酔科指導医で日本ペインクリニック学会専門医でもあり、当院の産婦人科医に最新技術を教授・指導しており、より安心・安全な 「無痛分娩」の実施に向け努力しております。

早めにご相談ください
まずは医師から無痛分娩に関する説明をお聞きください。無痛分娩のお申し込みは、妊娠12週になってから承っております。人数制限があるためお早めに担当医にお申し出下さい。

無痛分娩に関するQ&Aをご覧いただけます。日本産科麻酔学会ホームページ

母と子スタッフブログ

当院での無痛分娩の流れ、様子を母と子スタッフブログでご覧いただけます。

無痛分娩の予約状況

無痛分娩の予約状況は、日々変化しています。ご来院時に終了していることもございますので、ご了承ください。

  • :空きあり
  • :空き3-10
  • :空きわずか1-2
  • :空き無し
  • :予約受付前

  • :空きあり
  • :空き3-10
  • :空きわずか1-2
  • :空き無し
  • :予約受付前

4月より医師2名増員により、無痛分娩予約に余裕ができました。
無痛分娩をご希望の方・検討中の方は、ぜひ担当医まで、ご相談ください。